五臓と気候
天有四時五行、以生長収蔵、以生寒暑燥湿風
黄帝内経素問.陰陽応象大論篇.
四季には生・長・収・蔵という特性があると書かれています。気象には風・寒・暑・湿・燥があり、五行・五臓との対になっています。
現代中医学では風寒暑湿燥に火が加わっていますが、ここでは火が入っていません。
五臓と感情
人有五蔵化五気、以生喜怒悲憂恐
黄帝内経素問.陰陽応象大論篇.
いま感情の分類は諸説ありますが、ここでは怒・喜・悲・憂・恐の5つを示しています。そして、この5つの感情がそれぞれに五臓に関連すると書かれています。
現代中医学では怒・喜・思・悲・憂・驚・恐の7つの感情が示されています。いわゆる七情です。
気と形をやぶる
故喜怒傷気、寒暑傷形、暴怒傷陰、暴喜傷陽
黄帝内経素問.陰陽応象大論篇.
喜怒は気を傷つけ、寒暑は形を傷つける。
感情も気候も健康を害することがあると書かれています。
感情はその全てが問題になるわけではありません。度が過ぎると良くない。そして、怒や恐の感情だけでなく、喜の感情も度が過ぎれば問題となると書かれています。