鍼灸古典『黄帝内経霊枢』九鍼十二原篇(五蔵之有疾)

とげ

黄帝内経は例え話が好きなんです。

今夫五蔵之有疾也、譬猶刺也、猶汚也、猶結也、猶閉也。

刺雖久、猶可也。

汚雖久、猶可也。

結雖久、猶可也。

閉雖久、猶可也。

黄帝内経霊枢.九鍼十二原篇.

五臓に疾病があるということは、トゲが刺さったような、何か汚れがついたような、結びこぶができたような、何かが詰まるようなものだと書かれています。

刺寒熱

こういう表現がそこかしのにあるのが黄帝内経です。黄帝内経の中でもかなり好きな表現です。

刺諸熱者、如以手探湯。

刺寒清者、如人不欲行

黄帝内経霊枢.九鍼十二原篇.

に鍼をする時は、手でお湯を探る時のようにやれと書いてあります。これは、湯加減を見る時はどのくらい熱いかわからないので、表面にチョンと触れてすぐに手を引っ込めますよね。あの感じ。

要するに、浅く素早くやれということです。

逆にに鍼をする時は、「行かないで〜」と人との別れを惜しむような感じでやれと。

素早くやるのではなく、しっかり留めるようにやれということです。

足三里と陰陵泉と陽陵泉

ここでは具体的な経穴の名前が出てきます。

陰有陽疾者、取之下陵三里、正往無酷、気下乃止、不下復始也。

疾高而内者、取之陰之陵泉、疾高而外者、取之陽之陵泉也。

黄帝内経霊枢.九鍼十二原篇.

陰に陽の熱があるときは足三里に鍼をしろ、気が下がってきたらOK、下がってこなければもう一度やれとあります。

疾が身体上部の臓にある時は陰陵泉に鍼をしろ、腑にある時は陽陵泉に鍼をしろ、とあります。

だいたい川崎たまに鳥取。