鍼灸古典『黄帝内経素問』陰陽別論篇

面白いけど

陰陽別論篇は非常に興味深い篇です。それと同時に凄く考えさせられる篇だと思っています。今日は、その気になっている部分について。

この篇は未完成な感じというか中途半端な感じがするんですよね。完成しているような気もするし、部分的に欠落しているような気もすると言うか。まぁそういう篇はたくさんあるんですが。。

黄帝内経は長い年月に渡って編纂されたものなので、こういうこともあるあるです。

三陰三陽

「陽明は、、、」とか「厥陰は、、、」というような書き方ではなく、陰陽別論篇では「二陽之病…」とか「三陽為病…」と記載されています。

  • 厥陰
  • 少陰
  • 太陰
  • 少陽
  • 陽明
  • 太陽

教科書的には、六経弁証として感染症罹患時に病の深さを考えていくときに用いられています。一番表が太陽で一番深いのが厥陰。その深さに応じて用いる薬剤や経絡が変わるという考えです。

漢方併用でなく鍼灸単独の場合は、病期としてよりもエリアとして考えることが多いと思います。

ペア

このペアで発病した時の書き方は面白いです。現代医学ではこう言うことはごく当たり前に書かれていますが、当時にこれを考えていくのは非常に困難なことだっただろうと思います。深く研究したい部分です。

二陽一陰発病、主驚駭、背痛、善噫、善欠、名曰風厥。

二陰一陽発病、善腫、心満善気。

三陽三陰発病、為偏枯痿易四支不挙。

黄帝内経素問.陰陽別論篇.

二陽一陰、二陰一陽、三陽三陰。

このあたりは現代でも漢方や鍼灸に応用されていますが、これをどう考えるか、、、こう言うところを考えていくのも古典の醍醐味でとても面白いです。

後に出た傷寒論や難経とはまた違うんですよね。

だいたい川崎たまに鳥取。