好きなのが良い

好きこそものの上手なれ。下手の横好き。

どちらも有名な言葉ですよね。

どちらも「好き」ということは共通していても、上手下手があるわけです。まぁ、基本的に前者は他人に対して使いますし、後者は自分のことを謙遜して言う場面で使われるのですが。

私は、好きなら良いんじゃない?と思いますけど。自他の害にならなければ。

だけじゃない

たまに「現代の鍼灸の本は読まないのですか?」とか「古典では何がおすすめですか?」と聞かれます。時に「古典に書いてある通りやれば大丈夫ですか?」とか。

このブログでは古典のことばかり書いているからかもしれませんが、ちょっとビビります(笑)

私は古典に詳しいわけではないですからね。面白いし参考になるからちょこちょこ読んでいるだけです。詳しく突っ込まれたらボロが出るんじゃないかとヒヤヒヤ(笑)

もともと私は古典万歳ではありませんし、現代の本をがっつり読んでます。

古典の通りやってぜんぜん大丈夫ではありません。大丈夫なこともあれば、そうでないこともあります。

オススメ

おすすめというより、「興味を持った本を読めばいい」と思います。

私的なおすすめはありますが、合うかどうかは読んでみて、というところです。本当におすすめしたいものは現代書籍の中にありますし。

古典に初めて触れるなら、ある程度読みやすいものが良いと思います。長いものや難しいのは読むのをやめてしまうから。

短くて読みやすいと言う点なら日本の江戸時代くらいに書かれたものが良いです。仮名混じりのものが良いと思います。それなら訳がなくても何となく分かります。

そのくらいの時代の本は基本的に薄い本です。原本が手書きですからね。現代書籍ならざらにある長編で分厚いのはほとんどありませんし、筆で書かれているため文字も大きく文章量はそれほどでもありません。

江戸時代でも漢文で書かれたものはそれなりの辞書がないと厳しいですし、漢文と言っても中国の漢文と日本の漢文は文法が違います。

日本でも中国でも韓国でも1000年クラスの古典は全て有名な本です。当時から有名だから残ったということと、残ったから有名になったという両方がありますが。

どちらにしても有名なだけあって現代日本語の訳書が出ているものがたくさんあります。古文が嫌になったら訳文だけ読めばいいので、そう言うところから入るのも良いと思います。

現代語訳

「原文でなくては駄目だ!」

という意見もあります。私も現代語訳だけ読むことはなく必ず原文も読みます。原文を読むことの価値があるし、その気持ちもわかります。

が、私は現代語訳肯定派です。原文を読もうとして結局は諦めてしまうより、現代語訳を読んだ方がマシです。

私よりはるかに訳する能力が高い人たちが現代語に訳してくれているんですからそれを読まない手はない。

特に古典の漢文を正確に訳すのは相当な知識が求められます。現代と同じ漢字だからと言ってそのまま解釈していると本来の意味と全く違う意味になることもあります。

ただ、現代語訳だけを読む時はちょっと注意することもあります。

あまりに詳細に訳しているものは訳者が自分なりの解釈を付け足していることが多いです。読み物としてはとても面白いのですが解釈の幅は狭まってしまいます。文として完成しているのでそっちに引っ張られると言うか。だから私は原文と訳文を照らし合わせながら読んでいます。

面白いけど混乱のもと

古典は面白いです。あ、私には、ですよ。

面白いですが、、、書かれていることは間違っていることもたくさんあります。訳文が間違っているということではなく、原文自体が間違っているという意味です。

ある意味、当時は正しかったのでしょうが。。

だから古典には真似できることもあるし、真似できないこともあるし、真似した方が良いこともあるし、真似してはいけないこともあります。

古典のそういうところが勉強になるし面白いのですが、そこだけ読んでも混乱することもあります。

沼にハマるとかなり深い(笑)

古典と現代の書き物は両方読まないとバランスが取れないと思います。違う角度から言うと、素直に原文ママに読む自分と、疑いの目で読む自分の2人が必要と言うか。そこを照らし合わせるのが必要だと思います。

それに、結構楽しいです、その作業は。

だいたい川崎たまに鳥取。