鍼灸古典『黄帝内経素問』離合真邪論篇

気の平衡をとる

鍼灸では気血水のアンバランスを是正することを考えていくのですが、ここにもそんなことが書かれています。

経言気之盛衰、左右傾移、以上調下、以左調右。有余不足、補写於栄輸。

黄帝内経素問.離合真邪論篇.

上で下を調える、左で右を調える、あるいはその逆。それが全てではありませんが、鍼灸あるあるです。

寒なれば凝

鍼灸では六気と呼ばれる風寒暑湿燥火の天候の影響を考えることがあります。それが悪影響を与える時には六淫、六邪と呼ばれます。

天寒地凍則経水凝位。天暑地熱則経水沸溢。…夫邪之入於脈也、寒則血凝位、暑則気淖沢。

黄帝内経素問.離合真邪論篇.

「寒」は身体にダイレクトに影響します。

私はあまり使わないので引用しませんが、上の文の後に「呼吸の補瀉(補写)」について書かれています。呼気で入れ吸気で出すのが補、吸気で入れ呼気で出すのが写。

三部九候

素問では三部九候の脈をみます。もう、こればっかり出てきますから、鍼灸師の私でもさすがに読み疲れします(笑)

…審捫循三部九候之盛虚而調之。察其左右上下相失及相減者、審其病蔵以期之。

黄帝内経素問.離合真邪論篇.

三部九候の盛衰をみて判断していくわけですね。

ここでは盛衰の衰の場所を考えていくと書かれています。急性期よりも慢性期では重要になってくると思われます。

だいたい川崎たまに鳥取。