もはや夏、、、なんて盛大なフラグを立てたのは昨日のこと。今日は雨。あるある。大量の洗濯物の処理にあたふたしました。
洗濯物を干しながら、ふと、中学校のPCルームに「晴耕雨読」と筆で書いた書(技術家庭教員作)が貼ってあったことを思い出しました。
通っていたのは普通の公立中学ですが、昭和の時代にPCルーム(デスクトップ20機以上)を完備、プログラミングの授業もあったのはかなり先進的だったんだな、と今さらに。
仕事と趣味
さてさて、私は鍼灸の古い文献を読むのが好きでして。
鍼灸の研究になるのはもちろんですが、思いがけない着想だったり謎解きのような面があるのが読み物としてとても面白いです。中にはトンデモ理論もありますが、それはそれで読み物としては面白いです。
仕事の勉強のために始めたことが趣味になり、それがまた仕事につながっているという感じですね。
本音で話したら
古い時代から鍼灸にはいろいろな理論があります。
鍼灸が一つの理論に統一されたことは歴史上ありません(たぶん)。地域や国によっても違いがありますし、新しい理論が提唱されたり、また古いものが見直されたり、、、何千年もその繰り返しです。
流儀も流派も違う鍼灸師を100人集めて、その全員が本音でガチに自分の信じる理論をぶつけ合ったらどうなるかなー
そんなことをたまに考えます。
簡単にまとめられたり結論が出せるような話ではありません。もし簡単にいくなら何千年もあれこれ話し合ってないですからね。
収拾がつかなくなってしまう可能性が高いですが、うまく議論が進めば、たとえ結論が出なくても面白い討論会になるだろうな。
でも、たぶん修羅場(笑)
そのくらい鍼灸師それぞれが持つ理論が多様ってことです。
流派
先日、うちに見学に来た数人の鍼灸学生と話したのですが、皆さん将来どの流派を選ぶかで迷っていました。実際の臨床を見たことがないから判断つかないという学生が多かったですね。
あまり流派にこだわるのはどうなのかなーと思っていますが、こればかりは経験してみないとわからないとも思うんですよね。そういう悩みも鍼灸の面白さの一つかもしれませんし。
私としては、、、
流派に優劣はない。 流派で鍼灸治療の結果が決まるわけではない。 だから、自分が好きな流派を選べば良い。
と思っています。
そうは言っても、これまた聞くだけでは、、、経験してみなければ実感がわきませんし、聞くと見るとでは大違いです。百聞は一見にしかず、なんですよね。また、見ると受けるとでも感じることは全く違う。
それぞれの特徴をどう感じるかは人それぞれです。
学生のうち
個人的には、学生のうちに年間3〜4回くらい、卒業(就活前)までに少なくとも10か所くらいは鍼灸院見学か鍼灸受療すると良いと思います。
就職してしまうと日々の仕事に追われてそういう時間を確保しにくくなるし、「偵察か!?」みたいに思われるかもしれません。実際は偵察されたくらいで影響出ないし、何なら全部教えますけどね(笑)
もし余裕があれば、鍼灸だけでなくリラクゼーション系のところに行ってみるのも良いと思いますし、見学の機会があれば病院やクリニックにも積極的に行ってみるべきです。
鍼灸師は一人で開業するスタイルが多いですが、たとえ普段は一人でやっていたとしても医療全体の枠の中に存在しています。視野を広く持っておいた方が良いと思います。
見学
病院など医療機関の見学は、通学している学校に看護学科や理学療法学科があれば学校に相談してみるのも手です。それが一番成功率が高いし、いろいろ問題となることも省けます。
私の場合、見学したい病院の院長宛に自分の履歴書(写真付き)と見学希望の理由書などを記した書面を郵送して直施交渉してました。
唐突に無礼なヤツと思われたかもしれませんが、まぁ私なりに将来をかけていたわけですし、若かりし頃のことですから。。。
病院が学生の見学者を受け入れるのは手間がかかるだけなので対応してもらえたところは少なかったですが、ありがたいことにいくつか見学させてもらえました。
今は院内のコンプライアンスから個人交渉は許可されない可能性が高いかもですね。
投資
本来なら、そういう学校外研修や病院研修は学校主導で行うのが理想だと思いますが、今の医療制度や教育制度、学校環境では制限も限界もあります。国家試験は年々難しくなっていますし、カリキュラムも手一杯だと思います。
だから足りないと感じるところは自分で補うしかありません。
全てが実際の仕事をする時に生きてくる経験になりますし、話を聞いているだけではわからないことがたくさんありますから。実際、私は見学や体験受療して本当に良かったと思いますし、楽しかったですよ。
お金がかかるからなーと思う学生もいると思いますが、将来鍼灸だけで食っていく予定ならそのくらいの投資はしておくことをおすすめします。
納得できる鍼灸を
私にも鍼灸治療をやる上で重視する理論や理屈があり、それに基づいて鍼灸治療を行っています。
様々な理論がある鍼灸ですが、鍼灸師だけでなく患者が納得できる鍼灸治療をやっていきたいと思います。